映画「#真相をお話しします」の伏線考察について書いていきます。
今回も先に原作を読んでから観たのですが、原作は5つの短編をおさめたものだったのでどんな風に脚本化されているのかとても興味がありました!
個人的に観た率直な感想を言うと「めちゃくちゃアリ」でした!
そんな風にまとめたのか!って感じで楽しかったです。
そんな「#真相をお話しします」ですが
今回考察するのは下記の「5つ」です。
1.短編がうまく反映されている
2.最初の場面が最後に生きてくる
3.シークレットゲストはどこに?
4.ここが原作と異なる
5.映画で伝えたかった事(個人感想)
①短編がうまく反映されている
原作は5つの短編からなっているのだけど、「真相をお話しします」ていうタイトルの話はないからどうするのかな?
と 思っていたらすごくうまくまとめられていました!
原作書籍の軸になるであろう「#拡散希望」っていう短編が大きめにアレンジされていて、その大枠に他の短編3つが組み込まれて
「なるほどー」って感じでした。
原作でたくさんあった伏線たちも結構な感じで入ってたし、映像でみたほうがわかりやすかった部分もあってすごく良かった。
現実にしては人が死にすぎかもだけど、隠れた真相が盛りだくさんでしたし、ヒトコワ好きにはたまらない題材たちです!
これ映像化されていない話もあるので、ぜひとも原作も読んでほしい
②最初の場面が最後に生きる
映画の冒頭でユーチューバー「ふるはうす☆デイズ」についてナレーションベースで説明があるのだけど、そこから車に乗った鈴木(大森元貴)が見つめるヨガ教室の経営者女性(中条あやみ)。
これはなんじゃろ?って思ったけど意外とこの関係性が後になって生きてくるのでよく見ておきましょう
これは映画のホームページとかみたらわかっちゃうのかな?
そのあたりの情報は入れてないのでなんともわからないけど 笑
ここはけっこうな伏線でしたね。
あ、「ふるはうす☆デイズ」といえば 出てる子供それぞれにカラーが割り当てられてました。
そのあたりで中条あやみさんが誰か わかっちゃうかも!?
③シークレットゲストはどこ?
書籍以外なにも情報を入れていなかったのでエンドロールで気づいたんだけど
二宮和也の名前があったのね。
これも知ってる人は知ってるみたいだったけど 笑
声だけの出演らしい。
この映画見てると声だけってかなり限定的なので、思い当たる場所も限定的 笑
僕は声聞いて ニノだ! なんてわかる能力を持ち合わせていないので
ぶっちゃけ 最後のエンドロールみて どこにいた!? ってなったんだけどね。
よく考えたら
冒頭のナレーションか桐山(菊池風磨)の電話相手くらいだなと
どっちかはわかってないけど たぶんそのあたり 観るときは気にしてみて!
④ここが原作と異なる
短編小説からの映画化なのでガッツリ変わるかと思いきや メインの話以外はあまり違和感はなかったですね。
3つの短編の話は細かい設定やなんかは変わってたけど大筋では原作通りって言ってよいと思うー
メインの話は大きく変わってます
一番大きく変わっているのは話の中心が子供から大人になっているとこでしょうか
映画にするならその方が良かったのでしょう
暴露系のサイトで一攫千金っていうプラットフォームも映画オリジナルの所ですね。
なので、鈴木は原作には存在していません。
桐山も警備員ではなかったと思う たぶん…
ラストは変わっているけど変わっていない みたいな感じ(わかりにくいね)
原作・映画共にこの話で伝えたいことはより伝わりやすい形になっていたと思います
表現が原作と映画では違ってたっていうだけで、映画のほうがわかりやすかったかなと思います。
あと 原作にはもうひとつ話があったけどそこは映画には反映されていなかったです。
暴露で一攫千金! には馴染まない話なのでそれでよいのでしょう。
⑤映画で伝えたかった事(個人感想)
今の社会に当たり前に存在してるネット世界。
その危うさと不確かさ みたいなものの警鐘なのかな とみてて思いましたね。
他者を面白おかしくさらし者にして、それで収入を得たりネット社会で成功している方はいいけど
その裏で犠牲となっている人もいることを 考えろ 的な事でしょうか。
暴露系サイトを運営してる方はもちろん参加している匿名多数にもその責任の一端はあるしそれ相応の
返しがあって然るべきではないか? という問いかけをしてましたね。
さてこの映画は復讐劇なのかそれとも世間への問いかけをしているものなのか
観終わった後にちょっと考えてしまいましたね
あなたはどう感じるでしょうか
以上が、映画「#真相をお話しします」の伏線・考察についてでした。
◆総合評価&あらすじ
映画「#真相をお話します」のあらすじ
かつて一流商社の営業マンだった桐山(菊池風磨)は、友人に裏切られ、借金を抱え、以来、人と深い関わりを持たず、ビルの警備員として暮らしている。しかし、ビル内に事務所を構える、不思議な雰囲気の男・鈴木(大森元貴)の出現で、桐山の人生は再び動き出す。人懐っこく話しかけてくる鈴木を始めこそ煙たく思っていたものの、荒み切った桐山に多くを聞かず、受け入れてくれる姿勢に、桐山もいつしか心を許していた。事件以来三年ぶりにできた友人だった。
そんなある日、鈴木が桐山に一つの提案をする。それは、世間を騒がす暴露チャンネルで桐山自身の身に起きた事件の真相を語ることだった。バーチャル生配信暴露チャンネル【#真相をお話しします】、それはランダムに選択された視聴者が匿名で“有名人のゴシップ” “殺人事件の報道されていない真相”などとっておきの暴露話を披露し、そのたびに多額の投げ銭が投じられる前代未聞のチャンネル。
「投げ銭なんかじゃんじゃんきますよ。桐山さんの話、すごいから。 そしたら桐山さん、大金持ちじゃないですか。」思いもよらぬ提案に舞い上がる桐山だったが、勇気を出して一歩を踏み出すことに。
「これは三年前、僕の身に起こった本当の話です。」殺人がらみの壮絶な物語に観衆は過去最大の盛り上がりを見せ、一瞬にして、100万、200万と投げ銭が積みあがっていく。遂に借金地獄から救われた桐山は鈴木への感謝の気持ちでいっぱいになったのだった。
「次のスピーカーは僕です」
隣から聞こえた大きな声とともに、警備室で不敵な笑みを浮かべる鈴木の顔が画面いっぱいに映し出される。
唖然とする桐山を横目に鈴木が語る、すべてを覆す「真相」とは――。
引用:映画「#真相をお話しします」公式サイト
◆みどころ(おすすめポイント)は?
映画「#真相をお話しします」ってどんな映画なの?という人は、上の1分半くらいの予告編映像(YouTube動画)もチェックしてみてください。
それでは、映画「#真相をお話しします」の見どころを2つ、ネタバレなしでご紹介します。
見どころ①:伏線の入り方がエグい
もともと細かい伏線が張られていた短編たちの映像化 ということで、いい感じで伏線が散らばってます。
それぞれの暴露話もわりと原作に忠実に作られているので、読むより観た方がわかりやすくなってました。
もともとの話にない部分でも「これって もしかして?」って思いながら見れるのでとても楽しめると思います!
そのあたりを注意しながら観てみると、またちがった楽しみ方が出来そうです♪
見どころ②:ラストの問いかけ
ラストに向かっていくつか真実が出てきます。ここは原作にはない部分で「おー やっぱりか!」って感じの展開になってきます。
とはいえ最終的には原作でもそうだったように、観ている側に「あなたならどうする」と問いかける形で終わっています。
個人的には原作より一層メッセージ性が強くなっている感じを受けました。
これは単なるエンタメとしてくくるにはもったいないので、せっかくなのでネット社会について考えてみると良いかもです。
そんな印象をあたえるラストでしたね。
さて、あれは最後どうなったんだろうなー
◆印象に残ったセリフ・シーン
ふとしたことがきっかけで知り合った桐山(菊池風磨)と鈴木(大森元貴)ですが、暴露系のサイトを通じて仲良くなります。
ある意味人間不信な桐山が徐々に心を許した鈴木。
その鈴木の真相が明らかになった時に桐山がとった行動と、その二人の関係性がなかなか印象深いものでした。
どこまでが真相でそこまでがフェイクな関係なのか と考えさせられると共に結果どうなっていくのか
と 最後まで考えさせられました。
なので、やはりラストに向けての展開全体が印象に残ってますね。
絶対にネタバレ厳禁なラストシーン
今回のラストは原作とまったく違うのですが、どちらが良いか とは思わなかったですね。
むしろ映画の流れを見ているとこのラストがしっくりくるって思いました。
原作の柱にもなる出来事をごっそり除いてきたのでどうなるのかとおもったけどさすがですよね!
◆みんなの評判は?
映画「#真相をお話します」は世間でも話題になっていますね。
◆こんな人におすすめ
邦画サスペンスが好きな方や一風変わった展開を見たい方、さらには原作との違いをじっくり確認したい方にはぜひぜひ観てほしい!
【まとめ】
映画「#真相をお話しします」の伏線考察について説明しました。
1.短編がうまく反映されている
2.最初の場面が最後に生きてくる
3.シークレットゲストはどこに?
4.ここが原作と異なる
5.映画で伝えたかった事(個人感想)
気になるよね
これ 原作も実によくって、未収録もあるのです。
そのあたりも書いてみたので
是非チェックしてみて!