「8番出口」の地上波放送とネット配信等の予定はまだ出ていません。
一般的に公開映画を地上波で放送するタイミングは、劇場公開から1年~1年半ぐらいが多いものです。
なので
・劇場公開:2025年 8月29日
・VOD(配信)開始:2026年3頃
・地上波(テレビ)放送:2026年9月~2027年3月頃
と 予想されます。
プライムビデオはけっこう早い時があるので 数か月後には配信されるかも??
今はまだ詳細は不明ですが、動画配信・地上波情報がわかり次第更新しますね。
それまでの間に 原作も読んでみるのもありですよ!
全体の流れは同じですが、細かい設定や映画にしきれなかった話もあるので
実はより楽しめると僕は思います。
小説の内容についてはこんな風にまとめています!
ともあれ 映画についてはこんな3点について考察してみました
1.なぜ 子供は前半まったく言葉を発していないのか
2.なぜ 「8番出口」迷い込むのか
3.なぜ 子供だけが他の迷い込んだ人と接することができたのか
1.なぜ 子供は前半まったく言葉を発していないのか
この「子供」についてあたりは小説でも映画内でも明確な説明がありません。
この映画自体が全体的にひとり語りが多いものであるという事と、多くを語らせない方が「不思議感と憶測」が働くためではないかと思いました。
あと、突然あんなとこに迷い込んでしまったら大人でもちょっと怪しんで物静かになりますよね。
そう考えるとあの「女子」はやはり場慣れしすぎな感がいなめないかも 笑
この映画では意図して「言葉を持たない存在が観客に問いかけるもの」としてキャラクターには名前を与えず、言葉を極力排した演出を採用しているらしいので「セリフがなくても注視させる」という意味合いでも話さない子供はその演出とも考えられますね。
2.なぜ おじさんと女子はこの8番出口に迷い込んだのか
二宮さん演じる「迷う男」は元カノ(「ある女:小松菜奈さん」)からきた電話によって、自分の中の「ある選択」をせまられます、そしてその直前に地下鉄内で遭遇したある出来事に対する自分のやるせない行動とそれに対する思いの葛藤が渦巻く中 気づいたら「8番出口」に迷い込んでいました。
原作ではさらに深い意味合いの出来事もあるのですが、映画では割愛されています。
「子供」は母親に対して「困らせる」という行動と「いけないことをした」という気持ちを抱えて迷い込んだようです。
そこから想像するに「なにか負の行動」とそれに付随する「自己消化できない感情」によって迷い込むのかな って思いました。
これも明確な説明はないので、あくまで想像ですが 笑
「歩く男」は自分の家族に対しての「行動」と「感情」によって迷い込み、焦るあまりに取り込まれてしまったのでしょう。
となると「女子」はなぜ? ってなります。
この子については語られる事柄が一切ないのですが、「歩く男」に言った言葉から「現生活から逃げた行動」と「それに至るまでの感情」によって迷い込んだのかな と思いました。(もちろん想像 笑)
ただ、なんらかの形で自分の心に「抱えるもの」をもった人が迷い込んでおり、異変はそれを想起する内容が現れているように感じます。
その異変に気付くことで自分の「抱えるもの」を自己消化できた人間が、結果的に出口から出られるのではないでしょうか
まあ、「子供」は「迷う男(二宮さん)」によって出された感が強いのですが 笑
あの「子供」の存在は異変でもなかったし、ちょっとした謎ですね
3.なぜ 子供だけが他の迷い込んだ人と接することができたのか
登場する男の子「子供」はなぜ他のキャラと接して話す事ができたのでしょう。
映画を観ていてずっと感じていた疑問です。
この「子供」には父親がいない と「迷う男(二宮さん)」と話をしている時にわかります。
そして話が進むにつれてひとつの関係性と時間軸の狂いが生まれている事がわかります。
となると「子供」もそうですが、「歩く男」や「女子」ついても時間軸が同じではないのかもしれませんね。
「8番出口」自体が異質な存在であるので、あり得る事です。
もちろん 僕の想像です 笑
実際に「子供」と接したのは「迷う男」と「歩く男」なのですが、2人とも「子供」というキーワードで「心の葛藤」を抱えていました。
という事は 実はこの「子供」自体が迷い込んだ2人を出すための条件として、8番出口という異質な存在が作り出した「共通のモノ」なのでは? と思ってました。
その「子供」をきっかけに「自己消化できない感情」をクリアできた時が最後の異変として8番出口が開くのかもしれません。
総合強評価&あらすじ
「8番出口」のあらすじ
地下鉄の改札を出て白い地下通路を歩いていく。天井には【出口8】の看板。しかしいつまでも出口に辿り着くことができない。何度もすれ違う同じ男に違和感を感じ、やがて自分が同じ通路を繰り返し歩いていることに気付く。そして壁に掲示されている、謎めいた【ご案内】を見つける。通路のどこかに【異変】があれば引き返し、なければそのまま前に進む。【1番出口】【2番出口】【3番出口】…正しければ【8番出口】に近づき、見落とすと【0番出口】に戻る。次々と現れる不可解な異変を見つけ、絶望的にループする無限回廊から抜け出すことができるのか?
インディーゲームクリエイターのKOTAKE CREATE氏がたったひとりで制作し、累計販売本数180万本超の世界的大ヒットを記録したゲーム『8番出口』が実写映画化。「あのゲームをどうやって映画に?」と謎につつまれた映画プロジェクトだったが、わずか30秒の特報映像と俳優・二宮和也の主演情報が解禁されると、爆発的に全世界に拡散され、Xのポストが2900万インプレッション超えをするという「異変」が発生。超日本的な地下通路映画は、瞬く間に世界へと羽ばたき、カンヌの地で開催されたワールドプレミアで「圧倒的に新しい映画体験!」「重層的かつ現代的なテーマが編み込まれ、まったく新しいゲームの映画化となっていた」「まさかの展開、緻密な物語に驚かされた!」と絶賛され、アジア、ヨーロッパなど既に30以上の国と地域での上映が決定。いま最も、世界から公開を待ち望まれている日本映画となっている。そしてきたる8月29日、全世界に先駆けて映画『8番出口』が日本公開となる。
みどころ(おすすめ)ポイントは?
「8番出口」 ってどんな映画なの?という人は、下の予告編映像(YouTube動画)もチェックしてみてください。
それでは、「8番出口」の見どころを2つ、ネタバレなしでご紹介します。
見どころ①:リアルに起こりそうな既視感
主演の二宮和也さんは迷う男を演じおり、河内大和さんは「歩く男」を演じています。
この映画、全体通して登場人物が少ない分ひとり演技的な感じが多く前半はほぼ二宮さんの演技なのですが これがまたすんばらしい!
セリフもさほど多くないのに、緊迫した状態を表現できるのってすごいなー!
おもわずこれってリアルにありそうっていう既視感がうまれてきますよ
違和感なく突入です!
見どころ②:異変をみつけるたのしさ
もともとは異変を見つけるゲーム という事でこの映画内でも異変を見つける事が抜け出す条件になります。
作中でも異変が見られるのですが、迷い込んだ時点では何も知らず数回ループします。
このときなにげ異変がちゃんと仕込まれているので、特に冒頭は観ている側がプレイヤーっぽい感じで二宮さんの背後から彼が気づいていない異変を見つける事ができるので意外と楽しかったりします。
気づいて―!っと思いながら観てみましょう 笑
あと異変と言えば「歩く男」のインパクトが視覚的に強い!
なにも語らないけど存在感アリアリなので楽しみにしてください。
◆印象に残ったセリフ・シーン
登場するシーンは少ないのだけど、小松菜奈さん演じる「ある女」が白昼夢で語るセリフとシーンは「迷う男」にとって一番大きな影響を与えるものとなっていて重要です。
途中、異変としての参加もありますが、「迷う男」との関係性をもうすこし作中でも触れてほしかったー
もうひとつ「女子」の存在が重要だったのはそのセリフですね。
「歩く男」に言った『ここは煉獄か?』
これはこの空間が煉獄のように罪や記憶と向き合う場所だという示唆と脱出するための重要なヒントだったのに!! 「歩く男」残念!!
ネタバレ厳禁なラストシーン
「迷う男」は最終的に「迷うけど立ち向かう男」になります。
8番出口の異質空間で経験した最大の異変は津波でした。(この詳細が映画では説明されていないのがとても残念)
ここをどう乗り越えるかでその後が決まるのですが、白昼夢で気づいた思いと行動が正しくループを終わらせるものとなります。
最後のシーンに関連して同じシーンが途中にも登場します。
その時の「迷う男」はまだ心の葛藤を自己消化できていない状態でしたが、8番出口から抜け出したあとはしっかりと「迷うけど立ち向かう男」として行動したようです!
これでたぶん「子供」も父親をしらないっていう世界ではなくなるず ですね!!
◆みんなの評判は?
映画「8番出口」は公開されたばかりなのに話題になっています。
◆こんな人におすすめ
ゲームをやってて、どんな風に映画化したのか気になる方、さらには原作との比較を確認したい方にはぜひぜひ観てほしい!
【まとめ】
地下通路という閉鎖空間でゲームの「異変を見つけたら引き返す」というルールをリアルに再現し、ゲームの内容を枠組みにして、「人間の弱さ」や「逃げたい気持ち」を実にうまく表現していると感じます。
異変はそんな主人公の内面を表す形で現れ、単なる脱出ゲームではなく心理的な問いかけをしている内容になっています。
セリフや登場人物が少ない中でこれだけの表現ができるんだなと観ていて何度も思いました。
「どの道が正しいかなんて、誰にも分からないよ」
まさにその通りですね!
あと、エンドクレジットにスペシャルサンクスとして、山田洋次監督、是枝裕和監督、李相日監督の3名の名前がでてましたね
なにか関係あるのかしら??
そんな
「8番出口」の地上波初放送や配信は、
・劇場公開:2025年 8月29日
・VOD(配信)開始:2026年3頃
・地上波(テレビ)放送:2026年9月~2027年3月頃
と予想されます。
今から楽しみにしてましょう!
そして原作は、単行本と文庫本でまた変わっているので読んでみるとさらに深まります!
この映画もオススメ!
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